コラム
盲導犬の歴史
紀元前1世紀のイタリアのボンベイという村に
目の不自由な人が犬と一緒に歩いている様子が
描かれている壁画がありますが、資料として現存
しているものでは、1819年にヨハン・ウイルヘルム・
クラインというウイーンの神父が犬の首輪に細長い
棒をつけて訓練したものが最古のものになります。
第二次世界大戦後の1916年のドイツで、盲導犬育成の
ための学校が設立されたことで現在のような組織的な
訓練が確率されました。
日本では、1938年にアメリカ人青年のゴルドン氏が
旅行の途中で日本に立ち寄ったことをきっかけにして、
その翌年に4頭のドイツで訓練された盲導犬が輸入されました。
その4頭は、ドイツ語の命令を日本語で教えなおされる等
再度訓練されて陸軍に献納されました。 日本国内で訓練
された初めての盲導犬は、塩谷賢一氏が育てたチャンピー
です。 2012年8月現在1043頭の盲導犬が実働しています。
*盲導犬とは
3種類あるとされる補助犬の中の一つで、目の不自由な人が
安全に歩行するための手伝いをする犬をいう。